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「磁気刺激打ち分け治療」で失語症やマヒに大きな成果

失語症などに大きな効果を期待

 脳卒中は、左右どちらかの脳が障害され、障害とは反対の半身にマヒが残ることがある。軽度のマヒの場合は、磁気刺激とリハビリ併用治療を2週間の入院で受け、退院後も自宅で正しいリハビリを継続するとマヒは改善し、治療効果は継続する。

 さらに重症の場合でも、2010年からボツリヌス治療が保険適用になり、ボツリヌス注射で痙縮を和らげてから、リハビリを実施することで症状軽減に効果をあげている。しかし、脳卒中による失語症は、言語療法を実施しても効果が得られにくい。

 東京慈恵会医科大学附属病院副院長で、リハビリテーション科の安保雅博教授の話。

「言葉をしゃべるというのは、意識や認識、運動など多くの要素が揃うことが大事です。例えば、スポーツをしたほうが言葉も出やすいし、孫が生まれて急にリハビリに集中できるようになったりします。何が失語症の回復に役立つのかは人により様々です。また、言語は左脳がほぼ担っているといわれていますが、右脳で回復する方もいます。私はfMRI画像評価から、世界で初めて失語症患者に対する磁気刺激打ち分け治療を行ない、大きな成果を得ました」

 治療に際し、患者が脳のどこで言語回復をしているのかをfMRI画像で確認し、その部分の機能を高めるため、磁気刺激を行なう。言語回復部位と反対の脳に1秒1回の磁気刺激を40分間施行する。あるいは障害された言語回復部位に直接、1秒10回の磁気刺激を計2400回施行する。これを2週間継続することで、言語機能はかなり回復する。

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