連続ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系、毎週金曜0時12分~)が話題だ。深夜の放送にもかかわらず、SNSでは女性たちが“オジさんたち、かわいい”“フケメン最高!”と絶賛。しかも、大物&主演クラスの俳優がこぞって出演を熱望する事態になっているという。なぜ、ここまで話題となったのか。
◆深夜にギャップ萌えする女子が続出
朝食を摂りながら、新聞の“今日の運勢”に一喜一憂。冷蔵庫に入れておいたプリンを食べられたと、本気で怒り出す。誕生日にプレゼントをみんなで渡す…。
「みんな強面で、刑事モノや任侠モノなどのハードボイルドな作品の、しかも悪人役でおなじみのオジさん俳優たちが、シェアハウスしながらまるで乙女のようにじゃれ合ったりする。そんなキュートさがこの番組の魅力です」
と言うのは、テレビウオッチャーでイラストレーターの北村ヂンさん。確かに、見た目の渋さと中学生のような行動のギャップがたまらないと、番組を見た多くの視聴者がSNSで絶賛している。そんなギャップは、主要キャストが全員本人役で登場し、ドラマかドキュメンタリーなのか、区別がつきにくいリアリティーの中で演じていることから生まれているのではないか…ドラマ愛好家で数々のドラマの絵を描く南天さんは、そう分析する。
「本人役だから、私たちが普段知ることができない俳優さんのオフの部分も見え隠れする。『孤独のグルメ』(テレビ東京)の主演でおなじみの松重豊さん(54才)はお料理が上手とか、寺島進さん(53才)は、朝食は和食でないとダメなんだとか、プライベートが透けて見えるからより魅力的なんです」(南天さん)
そもそもシェアハウスという形にしたのは、彼らの素の部分が描きたかったからだと、同ドラマを企画したプロデューサーの浅野敦也さんは言う。