「1つの番組がこれほど1話ごとにSNSで盛り上がったり、ネットニュースで取り上げられたりするのは初めての経験です。テレビ放送後の配信の動画再生回数も好調ですし、率直にすごくうれしいですね。
もちろん、相乗効果で視聴率が上がってきているのもうれしい。これまではテレビの前で集中して見てほしいという気持ちがありましたが、スマホ片手につぶやきながら、みんなで共有しながら見てもらうというのもアリかなと思うようになってきました。最後の最後に大どんでん返しが待っているので、楽しみにしていてください」
視聴率からは見えてこない、ドラマの本当の人気や視聴者の盛り上がり。著述家の湯山玲子さんの意見は手厳しい。
「視聴率のいい悪いで面白さを判断するのは間違いです。『カルテット』のように、視聴率とSNSでの熱気や好評価がまったく真逆の番組もあり、すでに録画や、オンデマンドのまとめ視聴が当たり前になっているときに、視聴率という尺度は意味をなさなくなっています」
湯山さんが指摘するように、視聴率がいいからといって面白いとは限らない。逆もまたしかりだ。
視聴率が“視聴の量”を示す重要な指標なのは確かだけれど、大事なのは、見る側がそれに必要以上にとらわれないことだ。そんな数字に振り回されて、何がめでたい。自分が面白いと思う番組を存分に、心おきなく楽しもうじゃありませんか。
※女性セブン2017年3月16日号