湘南に夏の訪れを告げる風物詩「ミス湘南コンテスト」が、今年4月29日に32回目を迎える。歴代ファイナリストには、聖マリアンナ医大在学中だったタレントの西川史子医師(1994年グランプリ)やフジテレビの斉藤舞子アナ(2002年フォトジェニック賞)の名がある。
年齢条件は18~28歳。女子大生、モデルからアイドルの卵など、毎年約200人が応募する。書類選考と面接で絞り込まれた20~30人が、神奈川・平塚の湘南海岸公園でコンテストを兼ねた撮影会に挑む。
「ミス湘南コンテスト」を主催するのは、34年の歴史を持つ「湘南女性写真研究会」。1983年に4人のアマチュアカメラマンが、女性のポートレートを撮影する団体として立ち上げた。
「アマチュアカメラマンが女性モデルを探すのは至難の業でした。お金がないから知り合いの娘に頼んだり、料理教室に出向いてお願いしたり、当日ドタキャンされて現地で女の子を口説くこともあったそうです。ならば自分たちでミスコンを主催して1年間のモデル契約を受賞条件にしようと始めましたが、まさか30年以上続くとは思っていなかったようです」(浜克行事務局長)
第1回のコンテストは、折しも日本がバブルに突入しようとする1986年。さらに1990年代に入るとミスコンブームが到来、全国から多くの応募者が集まった。以後、「湘南女性写真研究会」も順調に会員を増やし、現在は90名を超える。
撮影■谷内正輝、神奈川・梅沢海岸
※週刊ポスト2017年3月10日号