国内

壮絶人生 18才の息子が炭酸飲料の過剰摂取で糖尿病に

身内が次々と亡くなる女性の告白

 どんなに辛いことがあっても、負けない──。そう思って生きてきた女性・合田清子さん(東京都・70才)が自身の半生を振り返る。

〈本稿は、「自らの半生を見つめ直し、それを書き記すことによって俯瞰して、自らの不幸を乗り越える一助としたい」という一般のかたから寄せられた手記を、原文にできる限り忠実に再現いたしました〉

【前回までのあらすじ】
 2才で母を亡くし、27才で夫が突然死。その2年後には、妹の夫も交通事故死。そして父と息子まで…。死にとりつかれた一家の姉妹の壮絶な骨肉の争い。妹との仲はかなり悪かった――。

 * * *
 再婚した8才年下の現在の夫との間に男の子が生まれたのは、私が35才のとき。その誕生を、80才の父はことのほか喜びました。その父がどうした風の吹き回しか、突然「旅に出たい」と言い出したのです。

 キラキラと目を輝かせて、開業医仲間に声をかけて。旅行バッグに着替えをつめている父を見ていたら、あれはなんなのでしょう。妙な胸騒ぎがして止やみません。

 それでも、遠足前の子供のようにはしゃいでいる父に、「行かない方がいいんじゃない?」と言っても右から左。

「群馬のいつもの温泉に2泊だけだよ。運転はT先生の息子がしてくれるっていうし、安心、安心」

 そういう父の姿のなんと頼りないこと。それを夫に言うと、「産後だからだよ」と、私がナーバスになっているというのです。迎えの車に乗り込む父を見送りながら、それでも消えない不安をもてあまして1泊目は何事もなく過ぎました。

 ところがその翌日の昼過ぎ、電話が鳴ったとたん私は、何かが起きたと直感しました。父が橋から落ちたというのです。見晴らしのいい、山間の橋で、「ここで写真を撮ってくれ」とわざわざ車を止めて、ポーズをとったのだそう。そして次の瞬間、欄干にひょいと腰かけようとして、腰かけ損ねて頭から真っ逆さまに落ちたというのです。

 そういえば、昔から父は棚や机にひょいと腰かける癖があったのですが、だからといって…。

 私に代わって現場に行った夫は、谷底が見えないほど高い橋に目を回したそうです。「警察が自殺や事件を疑っても仕方がないよ」と、青ざめた顔で帰ってきました。私は自分の予感が的中したことが怖くて、震えが止まりませんでした。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン