東京のグランドプリンスホテル新高輪で行われた第40回日本アカデミー賞授賞式(3月3日)。今をときめくイケメン若手俳優に会場が沸く中、この日ひと際強いライトがあたったのは優秀主演女優賞の受賞者の登場だった。
舞台袖から現れたのは大竹しのぶ(59才)、黒木華(26才)、広瀬すず(18才)、宮崎あおい(31才)、宮沢りえ(43才)。レッドカーペットを颯爽と歩く5人の中でも特に両端に大きな注目が集まる。左には大竹、右端にはりえ。アカデミー賞常連の実力派だが、揃って主演のノミネートは初。2人は目線を合わせることなく各テーブルに着いた。周囲は思わず息をのむ。
「犬猿の仲で共演NGといわれる2人ですから、みんなつい目が離せなくて…」(芸能関係者)
以前は舞台で共演し、一緒に飲むなど交流のあった2人。
「2012年に共通の友人だった中村勘三郎さんが亡くなって以来、疎遠になっていったようです。それに大竹さんは宮沢さんの前夫とも仲がよかったので、離婚についても宮沢さんに思うところがあったようですよ」(前出・芸能関係者)
授賞式では、大竹が白地に深緑色の帯が映える着物姿で登場。映画『後妻業の女』で演じた悪女とは打って変わり、控えめで美しい和装だった。
りえは『湯を沸かすほどの熱い愛』でノミネート。ビスチェタイプで胸元ががっつりと見えるシックな黒のドレス。シースルーのスカートから生足をのぞかせ、レッドカーペットを歩いた。
プレゼンターは、昨年最優秀主演男優賞を受賞した二宮和也(33才)。マイクの前に立ち、一息間を置いて読み上げた名前は、りえだった。
「当日、宮沢さんは舞台『足跡姫』があってレッドカーペットだけの参加だったので、この時会場にはいませんでした。テレビでは発表時に大竹さんを映さないよう気を使っていたようです」(前出・芸能関係者)
大御所女優対決はりえに軍配が上がったが、一方の若手女優対決も“湯を沸かすほど”アツかった。映画『シン・ゴジラ』に出演した石原さとみ(30才)と映画『植物図鑑』に出演した高畑充希(25才)。2人は同じ事務所の先輩後輩でノミネートは別の賞だったが、ある“因縁”があった。
「石原さんは2015年まで2年連続で雑誌のカバー数ナンバー1でしたが、2016年に高畑さんにその座を奪われました。表紙は雑誌の売れ行きにもかかわるので、そのタレントの人気や勢いを測る尺度といえます」(別の芸能関係者)
この日、石原が鮮やかなターコイズブルーのロングドレス、高畑が個性的なピンクとグリーンのロングドレスを着用していたが、双方ともブランドはGUCCIで丸かぶり!
2人とも最優秀賞は逃したものの、石原が出演する『シン・ゴジラ』は最優秀作品賞をはじめとする7冠を達成。石原のめったに見せない泣き顔に観客は心をつかまれた。
※女性セブン2017年3月23日号