細川徹が監督・脚本を手掛ける時代劇専門チャンネル『小河ドラマ 織田信長』(3月25日放送)。劇中劇の『連続時代劇 織田信長』で信長役に抜擢される若手芸人役として、ロバート・秋山竜次が出演していることでも注目を集めている。数々の架空人物になりきってきてきた秋山が演じると、信長はどんなキャラクターになるのか? 時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんがドラマの見どころとあわせて解説する。
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「大河じゃないよ、小河だよっ!!」…っていったい何?と思ったら、正式タイトルは『小河ドラマ 織田信長』で、織田信長役を三宅弘城とロバートの秋山竜次が演じるという。
ますますワケがわからないが、よくよく調べてみると、これは時代劇専門チャンネルのオリジナルドラマで、キャッチフレーズは「非本格時代劇」。脚本と監督が、数々のおバカギャグを世に送り込んできた大人計画の細川徹と聞けば、なんとなく中身が見えてきたような。
物語は、本能寺の変で大変なことになりかけた本物の織田信長(三宅)が、現代にタイムスリップしてきたことから始まる。なんとそこは「新春ドラマ・織田信長」の撮影現場。たまたまキャスティングを担当したのが、バラエティー出身の新人ドラマディレクター太田(松井玲奈)だったため、うっかり主演の信長をロバート秋山(本人)に依頼してしまい、現場には微妙な違和感が。
すると短気な本物信長は「本当の自分はこんな人物ではない!!」とブチぎれ、脚本を勝手に書き換えてしまう。おかげでドラマの山場「桶狭間の戦い」はカット、人気シーンの鉄砲隊作戦もなし!? ドラマはどんどんスケールの小さな「小河ドラマ」に…。
◆撮影現場で見た秋山演じる信長とは?