小池百合子・東京都知事が仕掛けた「ドン支配の古い政治」、「既成政党の馴れ合い政治」との戦いは東京ローカルの“地域紛争”ではない。
今、政治に倦んだ全国の有権者は小池新党にどんな人材が集い、日本の政治をどう変えていくのかを注視し、逆に、既成政治は無名の候補たちの“見えない影”に怯えている。本誌は多種多様な経歴を持つ小池新党263人の候補者リストをつかんだ。日本を変える力となるのか、その顔ぶれを公開する。
小池新党の候補者は、小池氏の政治塾「希望の塾」の塾生4000人のうち「都議選対策講座」の受講が認められた約300人の中から選抜されると見られている。
小池新党は「希望の塾」の塾生名簿を一切公表していないが、実は、「都議選対策講座」の参加者たちは、インターネットのフェイスブック上で特定のメンバーしか参加できない「秘密のグループ」をつくって情報交換していた。本誌はそのグループに参加する都議候補予備軍263人のリストを入手した。参加者の1人が語る。
「都議選対策講座の秘密のグループは、選挙プランナーが、『選挙にSNSは欠かせない』と2月の終わりに立ちあげたもので、小池氏に近い区議らが管理人となっています。そこではみんなで街頭宣伝活動をやろうとか、勉強会を呼び掛けるなど連絡を取り合っていて、現職都議の塾生から選挙心得のアドバイスを受けることもできる。
この263人から約70人の都議選候補が選ばれるとみていい。新党で風を起こす新しい人材が集まっているからです」
リストにはどんな顔ぶれが参加しているのか。小池氏は1月に出演したテレビ番組で、こう語っていた。
「希望の塾に来られている立候補したいという方々、すごい経歴の女性がいっぱいいらっしゃる。彼女らはちゃんと実力を発揮する場がないんだろうと思う」(1月22日のTBS『時事放談』)