「支えてくださったファンの皆さんにありがとうの気持ちを伝えたい」。丁寧に綴られた文章には、ファンへの感謝、そして約40年前の自分への素直な思いが詰まっていた──。今年4月、桜田淳子が一夜限りの復活コンサートの舞台に立つ。2013年に行なわれたデビュー40周年ライブから、実に3年4か月ぶりとなる公演を前に、桜田本人から編集部に手紙が届いた。アイドル時代の秘蔵写真とともに、貴重な本人のメッセージを独占掲載する。
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18歳、高校3年の時だったかと思います。授業日数が僅かに足りず、1か月?遅れの一人だけの卒業式をしました。独りぼっちの卒業式を終え、校門を出て、迎えの車に乗るや、号泣したのが忘れられません。学校では、普通の高校生としてみんなの中に溶け込もうと、気を遣っていたところが多分にあったのだと思います。
そういう緊張が解けたのと、友人と共に卒業できなかったという屈辱が、思わず涙になったのではないかと、当時を思い起こします。あの時の自分に、「よくがんばったね」と言ってあげたいですね。
70年代アイドルの一人でしたが、当時はテレビの歌番組が沢山あり、授業が終わると同時に、あちらの局、こちらの局、更には、関東近郊の会場での公開録画(ザ・ドリフターズの全員集合などありましたね!懐かしい!)等々、学業との両立は、ほぼ「無理」!
面白い、エピソードの一つですが、古典の授業は週1だったこともあり、授業に出られていないことのほうが多く、試験の時に白紙で提出したことがありまして、答案用紙に答えを書くかわりに、先生への謝罪と言い訳の手紙を書きました。
「先生、申し訳ありませんが、今回は全く勉強できていませんので答えられません! でも次回はしっかり頑張りますのでよろしくお願いします」
確かこのような内容を書いたかと思います…。当然、赤いペンで大きく、0点!と書かれた答案用紙が戻ってきたわけですが、なんと、その年配の女性の先生が、0点の下に続けて、「あなたも忙しいことでしょう。お察しします。次回はがんばってくれるようですから、期待していますよ」と、私の言い訳の手紙に対する優しいお返事! 次回の試験…頑張ったような? 頑張らなかったような?