『京都ぎらい』で京都人の“いけず(底意地の悪さ)”を書き、大反響を呼んだ国際日本文化研究センター教授の井上章一氏が新著『京女の嘘』で「京女」をターゲットにした。井上氏が語る。
「そもそも『京女に美人が多い』という定説からして疑わしい。実際、人気女性ファッション誌の読者モデルの数を調べると、京都の女子大生は東京より圧倒的に少ない。決して東京の出版社が地方に目を向けていないというわけではなく、同じ関西の兵庫にも劣ります。
地元の京都女子大の学生は『不細工』『貧乏』『仏教(系の学校)』という意味を表わす“3B”と呼ばれ、決して美人は多くない」
だが、「恋人にしたい女性の出身地」「かわいい女性の方言」など、数々のランキングで京都女性は必ず上位にランクインする。その理由について井上氏は、「京女はイメージ操作が上手だからだ」と指摘する。
「京女は上品な所作や優雅な立ち振る舞い、独特の言葉遣いを得意とします。彼女らはたとえ不美人であっても、所作や立ち振る舞いなどを上手に使い分けて、京美人のイメージを巧みに底上げしているのです」
つまり京美人は「計算」と「ごまかし」で“化粧”しているというのだ。