世間を騒がせる森友学園問題。安倍昭恵さん(54才)に並んで、今回の一大ショーで注目を集めているのが、籠池一家と接点があるかどうかで国会で追及を受けた稲田朋美防衛大臣(58才)だ。周囲がどう思っているか想像が及ばない、という点が昭恵さんと共通する。
作家の北原みのりさんは、「小学校の時から、クラスに絶対ひとりいた、嫌な女子ですよね」と遠い目をする。
「妙に男子に人気があって、先生の覚えもいいんだけど、嘘はつくし、泣くし、最悪ですよね。しかも、国会でも小学生と同じことをするのかっていう(苦笑)」
稲田氏が政界に出てきたのは2005年。時の首相、小泉純一郎氏による郵政民営化などの劇場型政治手法を「小泉劇場」と呼んだが、この劇場でスポットライトを浴びた女性議員は、片山さつき氏や佐藤ゆかり氏らで、稲田氏はほんのちょい役にすぎない地味な役どころだった。しかし安倍氏が彼女にはしごをかけると、たちまち大出世を遂げたのだ。
今回の一件では、謝罪に追い込まれるシーンもあったが、めがねの奥は、キラキラしたラメをふんだんに使ったアイメイクに、つけまつげもふっさふさ。手厳しい追及に艶っぽい唇をすぼめる仕草は、女の神経を逆なでするのだけれど、世の男たちには相変わらず「セクシー」と言わせる。
「どこかにいつも男の目線を意識しているんでしょうね」
とため息をつくのは、近著に『オンナの自由』(河出書房新社)がある、元銀座ホステスでエッセイストの蝶々さんだ。
「バブル世代の働く女性に多いですよね。一応能力やスキルはあるんだけど、男を意識して出世していくおばさん。年を重ねるにつれて、普通は、いろんなことを引いたりして洗練されていくのに、いつまでも盛っているところにセンスの悪さを感じます。50代にもなって網タイツとかラメのお化粧とかを忘れられないところとか、今回は釈明の場でも高級ブランドのネックレスをつけていましたけれど、広い視野で物事が見られないのでしょう」(蝶々さん)
ちなみによくやり玉にあげられているこの網タイツも、トレードマークのめがね同様、地元・福井産。そんな故郷愛が強いところもまた、男心をうずかせているようだが、それが女たちを苛立たせている。
「リボンもフリルも巻き髪もフレアスカートも、ほら、私、還暦近いけど、似合うでしょ?って、自分のことばかりで、TPOをわきまえていない。本人的には君島十和子な気分なのでは?」
と言うコラムニストの今井舞さんは、「好きなモノを詰め込んだバイキングのお皿みたいになっている」と嫌みたっぷり。前出の蝶々さんが続ける。
「銀座の世界でも、男性の目を気にしてばかりではダメなんです。同僚や若い女の子とかからの信頼を得なければ、長くは続きません。それって、ママ友や女友達、企業や政界でも同じですよね」
※女性セブン2017年4月13日号