Mika:クラウドファンディングで資金を集めました。20万円を目標にして、集まったのが30万円だったんです。でもそれでは、実際には足りていないんですよ。この企画が面白いと思ってくださったカメラマンさんなどが、ボランティアで手伝ってくださって、サイトができました。
──サイトは大盛況。それは収入につながっている?
Mika:最初は収入になりませんでした。
Rika:でもだんだん、それまでになかった、ラジオの出演依頼や雑誌の取材などをいただけるようになりました。高額なギャラをもらうわけじゃないんですけど、フリー素材にしたことによって広がりましたね。
──2013年にヒップホップでデビューした頃の収入は?
Rika:当時は、自転車操業でした。ライブの物販で作ったお金で、また次のものを作るみたいな状況でした。
Mika:ライブは、出演料をもらわないことも多かったので。
──収入が安定しないなか、脱OLは勇気がいったでしょうね。
Mika:Rikaはずるいんですよ。私はデビューしたり事務所に入る前に会社を辞めたので、脱サラの怖さを知ってるんです。そこから事務所探しをしたのに、Rikaは私が入った事務所にきたから、超楽ですよ。
Rika:いやいや。私も会社を辞めた時はフリー素材を始める前だったので、ヤバイ状態でしたよ。それにMikaが仕事を辞めて、1年半くらいは食事をおごってあげたり、服も2つ買ってきてあげたりしていたんです。今となっては、「後からでずるい」とか言われて(苦笑)。
Mika:Rikaは長く働いてたから退職金がたくさん出たけど、私は短かったから退職金0でした。歌手デビューしたことを後悔したことはないけど、会社を辞めたことは60万回くらい後悔しました。
──フリー素材アイドルとして、苦労していることは?