芸能

消えゆく2時間ドラマ 主演500万ギャラ等低コスパも原因か

2時間ドラマの主役級のギャラは1本500万円ほど

 断崖絶壁に追い込まれ犯行を自供する犯人、時刻表をめくりアリバイ崩し、コイツ怪しいと思ったら殺されるというベタさ。誰もが一度は見たことがある2時間ドラマが、まさに崖っぷちに立たされている。

 1977年からスタートし、今年で丸40年にわたって放送されてきた、2時間ドラマの代名詞である『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)が4月で放送を終了する。

 土ワイとともにブームをけん引してきた『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)もすでに2005年に幕を下ろしている。

 他局も2時間ドラマ枠を減らしてきた。『月曜ゴールデン』(TBS系)、『金曜エンタテイメント』(フジテレビ系)、『水曜ミステリー9』(テレビ東京系)などの2時間ドラマ枠は続々とエンタメ枠に代わり、バラエティー番組が放送されることがほとんど。その中にあって土ワイは「最後の砦」といわれていただけに関係者のショックは大きいという。

「根強いファンは多いのですが、多くのロケが必要で制作期間が長く、ギャラも高い2時間ドラマはコスパが悪い。まさに土ワイもその通りで、最近の視聴率は10%を超えるのがやっと。映画会社など制作会社も大きくかんでいるので、どんなに制作費を抑えても3000万~4000万円と高い。代替えとして始まるニュース番組は制作費を1000万円ほどに抑えられますし、“それなり”に視聴率もとれるという経営陣の判断なのでしょう。

 まあ『火サス』が終わってしまったのは2時間ドラマの帝王&女王といわれた船越英一郎さん(56才)と片平なぎささん(57才)が共演できなくなってしまったことが理由ともいわれてますけどね(苦笑)」(テレビ局関係者)

 そんななか、溜息をもらすのは2時間ドラマを中心に活躍してきた女優たち。

「2時間ドラマの女王」片平は1990年代後半、多い時に週に3本の2時間ドラマに出演。しかも、どれも視聴率は20%前後と、時代を象徴してきた。

関連記事

トピックス

過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン