ピン芸人日本一を決める『R-1ぐらんぷり2017』で優勝。芸歴13年目にして大輪の花を咲かせたアキラ100%(42)だが、見た目のインパクトがある代わりに飽きられるのが早いのが裸芸人の宿命でもある。最近名前の売れた裸芸人といえば、ハリウッドザコシショウ(43)、とにかく明るい安村(35)らが挙げられるが、彼らをテレビで見かける機会は少ない。一方で、小島よしお(36)のように消えると言われながら消えていない芸人もいる。せめてパンツくらいは穿いていた彼らと違い、一糸まとわぬアキラ100%は文字通り100%の裸芸人。お盆で局部を隠して笑いを取るシンプルな芸風の“賞味期限”はいかほどか。お笑い評論家のラリー遠田さんに訊いた。
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裸芸人には2パターンあります。一つはダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(56)や江頭2:50さん(51)のように、ネタを演じるとき以外に裸になる芸人。もう一つはネタを見せるためにキャラとして裸になっている芸人で、ハリウッドザコシショウさんや、とにかく明るい安村さん、アキラ100%さんなどがそれに当たります。
これから売り出そうとしている芸人が裸になるにはとても勇気がいります。裸になること自体は、誰でもできることだからです。宴会などで素人がやっても平均点レベルのそこそこの笑いが取れる可能性が高い裸芸をあえてプロがやるからには、相当面白くないといけない。ハードルがとても高いので、度胸と覚悟がないととても手が出せないジャンルです。そのためでしょうか、デビューして間もない若手がいきなり裸芸人になることはあまりないような気がします。芸歴が長く、あとがない人の「俺はここまでしてお笑いをやるぞ!」という裸一貫の覚悟が見られるのが裸芸でもあるのです。
裸芸人の旬が短いということは確かによく言われますが、見かけなくなった理由もそれぞれにあります。たとえばハリウッドザコシショウさんは、自分のお笑いを貫くタイプなので、周りとの掛け合いが求められるテレビのひな壇番組よりはライブ向けの芸人。テレビで見かける機会が少ないのは仕方がない部分もあります。
とにかく明るい安村さんは、ブレイクから1年ほど経って芸人として正念場だったところに不倫騒動が出てきてしまった。たむらけんじさん(43)は少し事情が異なっていて、関西ではプロデューサー的な才能を発揮して活躍しています。焼肉店の経営だけでなく、昨年スタートし今年3月までに18回開催されている「よしもとゴールデンアワー」というライブイベントも発案しています。このライブはダウンタウンが2度司会を務めるなどして話題となりました。
◆小島よしおが息長く活躍できるワケ