4月10日に自身のブログで現役引退を発表した浅田真央(26才)。
「世界選手権で過去に3度の女王に輝きましたが、今シーズンは左ひざの痛みに苦しんで世界選手権にも出られませんでした」(スポーツ紙フィギュア記者)
そんな中、姉の浅田舞(28才)の告白が波紋を呼んでいる。3月26日放送の『マルコポロリ! 芸能界残酷物語SP』(関西テレビ)で、母・匡子さん(享年48)から、「妹に会わないで」と言われた過去を明かした。
舞が7才、真央が5才の時に一緒にスケートを始めると、当初は舞の方が成績がよかった。しかし、全日本ジュニア選手権で16才の舞を追い抜いて14才の真央が優勝すると、舞は「真央ちゃんのお姉さん」と呼ばれるようになった。
「その後、舞さんがスケートへの情熱を持てなくなると、母親の関心は真央に集中しました。漫画喫茶やクラブに出入りする舞さんに『お願いだから真央に迷惑かけないで』と言ったそうです。たしかに遊びを我慢して、極限の緊張状態で競技に臨んでいる真央にとって、舞さんは集中を妨げる存在だったかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
とはいえ、「妹に会わないで」と母親から通告された心中はいかばかりだったか。この告白に、母からの姉妹差別で苦悩したと共感の声を上げる人は少なくなかった。
「同じ姉妹なのになぜ?」と疑問を口にするが、「残酷ですが動物的行動でいうと、母親が姉妹に格差をつけて接するのはとても合理的なことなんです」と話すのは、動物行動学研究家の竹内久美子さんだ。
「“母親の愛情はきょうだいに平等に注がれる”というのは人間が作り出した幻想にすぎません。子孫を残すという生物学的な目的に照らせば、より優秀な個体が優先的に育てられるのはごく自然なこと。体力があったり、賢かったり、異性を惹きつける魅力があったりする子の養育により力を注ぐのが母親の本能なんです」
母親による“愛情差別”は当然のことというのだ。竹内さんはまた、「それによって能力的にいまいちな子も幸せになれる可能性が高まる」と指摘する。