「北島氏は勝ち負けより人間関係を重視するタイプで、購入する馬は付き合いのある中小牧場の安い馬ばかり。超一流の良血馬は少ない」
儲けを度外視して50年近く馬主を続けてきた北島にとって、キタサンブラックの活躍はうれしい誤算だったのかもしれない。
一方の佐々木氏は“勝てる良血馬”を数多く購入している。
「『アドマイヤ』の冠で知られる競馬界を代表する馬主である近藤利一氏の下で“相馬眼”を磨いた。当初は大魔神にあやかり『マジン』の冠を愛馬に付けていたが、妻の榎本加奈子が名付けた『ヴィルシーナ』が活躍してからは所有馬の名前には『ヴ』を入れています。勝負師らしくゲン担ぎも大事にする」(同前)
両オーナーの愛馬の直接対決がぜひ見てみたい。
※週刊ポスト2017年4月21日号