日本競馬界を有名人馬主が席巻している。今年から新設されたGI・大阪杯で初代王者に輝いたのは歌手・北島三郎所有のキタサンブラックだった。昨年のJRA年度代表馬は、今回の勝利でGI4勝目、生涯獲得賞金は歴代8位の11億9048万5000円となった。
「キタサンブラックの購入価格は800万円前後と言われています。そんな馬が10億円以上稼いだわけです。まさに“ジャパニーズドリーム”を体現する存在です」(競馬専門紙記者)
競馬界を代表する馬主となったサブちゃんがライバル視するのが、元メジャーリーガーの大魔神・佐々木主浩だ。大阪杯後、北島はこう漏らしていた。
「今週、テレビを見ていたら佐々木さんがよく出ている。オレもこうなんねえかなあって思っていました」
大阪杯の直前、佐々木の所有するヴィブロスがUAEで開催された海外GI・ドバイターフで優勝し、約4億円の賞金を手にしたことが報じられた。歓喜する佐々木の姿は北島の闘志に火をつけたようだ。
年内引退を表明していたキタサンブラックの引退を白紙撤回。10月に行なわれる競馬界の最高峰・凱旋門賞(フランス)を目指し、“大魔神超え”を狙っている。
歌手・前川清や風水で有名なDr.コパなども有名人馬主として名を馳せているが、北島と佐々木の愛馬の活躍と注目度は、その比ではない。だが、この2人の馬主としての哲学は180度異なる。前出の競馬専門紙記者はこう話す。