トランプ政権が発足してから、世界がアメリカに振り回されている。傍若無人な振る舞いはアメリカと世界を壊してしまうかもしれない。ジャーナリストの落合信彦氏がレポートする。
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トランプ本人の言動は相変わらず支離滅裂だ。3月には突然、ツイッターで「ひどい! オバマがトランプタワーを盗聴した」と投稿。根拠も示さずに“被害”を訴えたのだ。ホワイトハウス報道官のショーン・スパイサーは根拠を問われ、「何かが起きたことに議論の余地はない」とはぐらかした。
トランプは自らに批判的なニューヨーク・タイムズ、CNNやABCの報道に、「フェイクニュースを流すメディアは私の敵ではない。アメリカ国民の敵なのだ」と断じていた。しかし、トランプ自らが「フェイク」を次々に生み出しているのだ。
最初のフェイクは大統領就任式を見に来た観衆の数で、トランプとスパイサーは「過去最大規模」「100万人以上が集まった」と主張していた。しかしそれは真っ赤な嘘で、せいぜい25万人だったとされている。
最近では、トランプが「インテルなどが、私が当選確実になったことでアメリカ国内での投資をスタートさせた」と語ったが、それもフェイクだった。実際には、インテルは大統領選前からアメリカ国内への投資を決定していたのだ。