「従業員の中では山田千賀子社長(66才)が新興宗教に凝っていることは有名な話でした。社長は毎朝決まった時間に“会長室”と呼ばれる部屋にこもって、大量のお線香を焚くんです。部屋中に煙が充満してドアからも漏れるぐらいにモクモクと。その中で念仏を唱えていて…」
と明かすのは、3月末に倒産した旅行会社「てるみくらぶ」の元社員だ。
「被害を受けた人は約10万人です。ツアーが中止になったのに旅行代金が戻ってこなかったり、旅行先のホテルがとれていなかったり、帰りの飛行機が手配できなかったり。帰国できずに海外で立ち往生してしまった人も1000人超いました。3年前から赤字が続いていたのに、ニセの決算書を作って黒字のように装っていたので、今後、経営陣は詐欺罪に問われる可能性があります」(全国紙社会部記者)
渦中で記者会見を開いたのが女社長の山田氏だった。顔を伏せながら声を震わせてしゃべり、何度も手で顔を覆ったり、ハンカチで目を拭う仕草を見せたが、会見から引き上げる彼女の濃いめにひかれたアイラインはほとんど乱れず。松本人志(53才)はテレビ番組で、「嘘泣きですよ。泣き逃げです」と辛辣にツッコんだ。山田氏を古くから知る旅行業界関係者が言う。
「島根出身の山田さんは神奈川の私大を卒業して旅行代理店に就職すると、32才で社長になりました。若い頃からとにかく目を引く美人で、しかもバリバリと仕事をするキャリアウーマン。彼女に夢中になる仕事関係の男性がいくらでもいる一方で、チャキチャキした性格で女性社員からも慕われていました。
彼女を社長に抜擢したのは、その会社の男性オーナーAさん。若くて美人でリーダーシップのある彼女を社長に抜擢することで、会社のいい“マスコットガール”になると考えたようです。Aさんは“会長”と呼ばれ、経営に影響力を持ち続けていました」
冒頭の山田氏が線香を焚いていた“会長室”とはAさんの部屋のこと。前出の元社員が続ける。