4月20日から放送が開始される刑事ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系、木曜21時~)の脚本は、前シリーズに続いて井上由美子氏が担当している。
これまで数々の大ヒットドラマを手掛けてきた井上氏だが、警察知識に関しては“素人”だという。同ドラマに「警察監修」として携わっている倉科孝靖氏(1969年、警視庁の刑事を拝命以降、科捜研所長や渋谷署の署長などを歴任)との対談で警察監修の舞台裏を明かした。
井上:警察内部のことは調べてもなかなか分からないので、まず、書きたい物語を脚本の形にしてお渡しして、様々なアドバイスをいただきました。
「こんなことはあり得ない」とか「こうしたほうがもっと面白くなる」とか。倉科さんとお会いして、最初に指摘されて驚いたのは「敬礼」です。ドラマではよく右手を額の前に持ってきますが、実際は15度にお辞儀をするのが本当の敬礼だと。
倉科:警察には独特の所作があります。もちろん制服制帽で敬礼をする時は挙手敬礼ですが、室内では脱帽して右手に帽子を持つからできない。それで15度のお辞儀をする敬礼になったんです。
捜査会議での敬礼は15度にお辞儀をして、「1、2、3」で頭を上げるので、みんなきっちりと揃う。