中国の若い女性の間で、トランプ米大統領の長女、イバンカ氏(35)が人気を集め、ネット上では「女神」と称えられるなど、イバンカ崇拝熱が高まっている。大統領である父に助言し、上級大統領補佐官の夫であるクシュナー氏を助ける無給の職員としてホワイトハウス入りするなどの献身的な働きが評価されているようだ。
その一方、自らの名前を冠するブランドを立ち上げ年商は270億円で、夫と合わせた財産は900億円ともいわれる。そんなこともあってか、「彼女の世俗的な成功などに憧れる中国の若い世代の歪んだ欲望がイバンカ人気に投影されているとの批判的な見方も少なくない」と米紙ニューヨーク・タイムズは報じている。
中国では、イバンカさんのアドバイスが聞けるモバイルアプリサービスが若い女性の間で人気を博している。これは英語圏で困難な選択に直面する時によく使う表現である「イエス・キリストならどうする?」の「イバンカバージョン」だ。
中国の女子大生の間では、毎朝起きてから30分間、その日の行動予定について「イバンカさんならどうするか」と考えて計画を立てる女性が増えていると同紙は伝えている。
また、イバンカ氏の中国式表記「伊万カ(イワンカ)」と名づけられた靴やスパ、整形手術、陶磁器の商品も人気を呼んでいる。