ライフ

海苔巻きおにぎりが高級品に? 海苔不作で価格高騰

海苔が不作(写真:アフロ)

 海苔の不作が続いている。輸入分を合わせても国内需要を満たせるかどうかだという。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏がレポートする。

 * * *
 海苔の価格が高騰を続けている。2012年から2016年までの4年連続の右肩上がり。その間に平均単価は約1.5倍となった。

 生産量自体はやや不作だった昨年から微減程度。だが、供給にゆとりがあるとは言えない。年間の国内需要は年間で約85億枚とされる。ところがこの5年間でもっとも豊作だった2012年でも生産枚数は82億枚にとどまった。翌2013年は凶作で、危うく70億枚を割り込みそうになった。地球温暖化が原因と思われる高水温や、天候不順による病害など複数の要素が毎年のように作柄にダメージを与えている。2015、2016年も約74億枚と国内需要を満たしていない。

 足りない分は中国や韓国など近隣のアジア諸国から輸入されるが、このところ中国産は、価格もさることながら生育環境の悪化などで減産を余儀なくされている。結果、ニーズが韓国に集中することになってしまい、韓国産も暴騰するという連鎖が起きている。

 そもそも中国、韓国からの輸入海苔でまかなえるのは日本国内の需要に対して10~15%と言われていた。昨今の国内生産量では、輸入分を合計してもぎりぎり需要を満たせるかどうかという瀬戸際にある。しかも過去の国内の海苔の生産量が落ち込んだ後には、それから数年内に大豊作があったが、昨今は豊作と言える年もない。

関連記事

トピックス

悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
3月末でNHKを退社し、フリーとなった中川安奈アナ(インスタグラムより)
《“元カレ写真並べる”が注目》元NHK中川安奈アナ、“送別会なし”に「NHK冷たい」の声も それでもNHKの判断が「賢明」と言えるテレビ業界のリスク事情
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン