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リンさん遺棄現場至近で15年前に消えた「フィリピン少女」

リンさん遺棄現場至近でもう1人消えた少女も(写真:時事通信フォト)

 ベトナム国籍の小学3年生、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)の死体遺棄容疑で近所に住む「保護者会会長」の渋谷恭正容疑者(46)が逮捕された事件は、まるで県境の死角を突くようにして起きた。

 リンさんが登校中に行方不明になったのは千葉県松戸市の自宅付近、ランドセルなどが発見されたのは茨城県坂東市の利根川河川敷、そして「土地勘のある」渋谷容疑者が遺体を遺棄したとされるのは、千葉県我孫子市の排水路脇だった。このことについてある捜査関係者が、気になる証言をした。

「小学生の子供が2人いる渋谷容疑者ですが『東南アジア系の幼い女の子が好き』という性的嗜好を知人らに明かしていたことで、他にも同様の犯行に手を染めていなかったのか、捜査が進められています。その過程で、15年前に茨城で起きた“ある事件”が密かに注目されている」

 当時の朝日新聞(2002年5月25日付)では、こう報じられている。

〈市立取手小3年のK(注・記事では実名)ちゃん(9)が19日に自宅を出てから行方が分からなくなり、24日で6日が経過した〉

〈取手署の調べでは、Kちゃんは19日午前10時ごろ、「友達のところへ遊びに行く」と自宅をでた。午後6時ごろ、近くの公園で小学生3人と遊んでいたことが確認され、午後7時ごろにKちゃん用の弁当が空になっていたのを母親の飲食店員A(注・記事では実名)さん(29)が見つけた。しかし、翌20日になっても帰宅せず、Aさんの友人が捜索願を出した〉

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