しんぶん赤旗は、日本共産党が発行する政党機関紙で、毎日発行の日刊紙と、日曜版がある。2017年1月公表の部数は113万部、記者数は日曜版の40人を含めて、約300人。東京本局と、国内に総支局9か所、海外に5か所の支局を持つ。
日本共産党創立の6年後の1928年、赤旗(戦前の読みは「せっき」)として創刊された。戦前に中央委員の逮捕、戦後にはGHQ指令を受け、2度も発行停止になった。その弾圧の歴史の中から、「党と国民との結びつきを広げる最良の媒体としての役割を果たす」というスローガンを掲げ、「一般の報道機関にはない視点や角度でニュースを伝える」としている。
一般の報道機関にはない視点や角度とは、今でいえば振り切った「安倍政権批判」である。
4月13日付の赤旗1面を見ると、「安倍政権 “重大問題にはフタ”で新たな暴走」とあり、政治面では、「厚労委に差し戻せ 介護保険法等改悪案 委員長に共産・民進」や、森友学園問題については「国政私物化という構図」、「本音は『戦争できる国』」「疑惑・隠ぺい・暴言…全てフタ」などと、両論併記を旨とする一般紙では考えられない強い論調で政権批判に邁進している。