新聞もテレビも、さかんにニュースを伝えているが、どうも本質が見えてこない。それどころか、いつの間にか主人公が代わってしまったり、議論がズレていったり…。あまりのバッシング報道に、「フェイク(偽)ニュース」との言葉を使った大統領もいたが、日本でもそれは日常だ。
犯罪心理や心の病の構造を分析し、『他人を平気で振り回す迷惑な人たち』などの多数の著書を持つ精神科医・片田珠美さん(56才)、著書に『ネットのバカ』などを持つ、ネットニュース編集者・中川淳一郎さん(43才)、著書に『そんなバカな! 遺伝子と神について』などがある動物行動学研究家・竹内久美子さん(60才)の3人に、この複雑に絡み合う日々をたくましく乗り越えていくヒントを聞いた。
さて、指輪…それは恋人同士が愛を誓うプレゼント。なかでも『ティファニー』は、永遠の愛の証として、婚約指輪や結婚指輪として男性から女性へ贈られる。ハワイでの“重婚ウエディング”で一躍時の人となった中川俊直前経産政務官(47才)が、元愛人に贈ったのもティファニーのリングだった。また21才年下の元ホステスでジュエリーデザイナーの女性とのゲス不倫に沈黙を続けている渡辺謙(57才)も、この指輪をプレゼントしていたという。これをテーマに3人が語り合った。
片田:謙さんの場合はこうしたことが公になるのって、あくまで私の推測ですけど、手切れ金が少なかったんじゃないですか? だって交際中も、アメリカまでの渡航費とか滞在費、ホテル代も、彼女持ちだったくらいでしょ?
中川:そうそう、ぼく、この前、女性の恐ろしさを知ったんです。広告代理店の男に遊ばれている女性と知り合ったんですが、その女性が「あの野郎、女子アナと結婚すればいいのに」って言ってて、「なんで?」って聞いたら、「週刊誌に売ってやる」って(苦笑)。聞くと、その男の恥ずかしいエピソードを日記につけたり、動画に撮ったりして、きちんと残してるんですよね。
で、その女性は今29才ぐらいなんですけどね、「私、まともにつきあって、結婚したい」って言うんです。だったら早く別れればいいのに、復讐のために関係を続けてるんです。
片田:非常に自己愛が強く被害者意識の塊のようになっていますね。「私はこんなに尽くしたのに…」って。自分が好きになったから仕方ない、いい思い出ができた、というふうにはならないんです。だから懲罰欲求も強くなるわけで、最近の女性に多く見られる傾向です。
――中川前政務官の場合は、元愛人に「性の対象の安定供給」を求め、他にも愛人をつくるなど卑劣な行為を繰り返したことから、この元愛人から「週刊誌に全部話す」と“宣告”された。
片田:謙さんのお相手にもそういった懲罰欲求があっても不思議ではないですよね。あくまで、私のごく個人的な見解ですが。ただね、みんな「どうして謙さんが…」って言うでしょ? でもそれが男っていうもんじゃない?