開幕から約1か月。各球団の成績を大きく左右したのが「助っ人外国人」の出来だ。パ・リーグで首位をひた走る楽天の快進撃を支えたのが、バントをしない恐怖の2番打者・ペゲーロ(30)。
「昨季は途中加入の51試合出場で10本塁打だったが、今季は4月までで7本塁打、21打点を叩き出した。昨年、本塁打王を獲得して日本ハムの日本一に貢献したレアード(29)が開幕直後に不振に陥り、チームもドロ沼の連敗街道となったのとは対照的です。
“5月男”のレアードは月が変わって調子を上向かせていますが、年俸を1億円から3億円に上げたシーズンだけに、球団としてはもっと働いてもらわないと困るというのが本音でしょう」(スポーツ紙デスク)
外国人選手の働きを判断するには「コスパ」も重要な基準となる。プロ野球のデータに詳しいジャーナリストの広尾晃氏はこうみる。
「打者のコスパを計る指標の一つとして、年俸を塁打で割る方法があります。4月末までの成績で算出すると楽天・ペゲーロは年俸8500万円で50塁打なので、1塁打あたり170万円。レアードの938万円、西武・メヒア(31)の1220万円あたりと比べると、お買い得感は相当高い。セ・リーグ首位の広島・エルドレッド(36)は275万円。コスパのいい助っ人がいるチームが、開幕ダッシュに成功したといえます」
では、今季ここまで最もコスパのいい助っ人は誰か。