早くも今秋のドラ1指名に踏み切る球団の名前まで報じられた早稲田実業の怪物・清宮幸太郎(17)。あまりの注目度に春季東京大会決勝は異例の神宮球場ナイター開催となり、清宮は試合の終盤に2打席連続ホームランを放って話題をさらった。この怪物がさらに大成するために、何が必要なのか。
最大の魅力はなんといっても高校通算90本塁打を超えている長打力だ。
「ライナー性の当たりだけでなく、高い放物線を描いてスタンドまで運べる。ああいう打球が打てるのは田淵幸一以来じゃないか」(スポーツ紙デスク)
夏までに高校通算100本超えは確実ともいわれる一方、「あくまで練習試合も含めた数字。話題先行で課題は多い」(ベテランのアマチュア記者)との指摘があるのも確かだ。たとえば左投手の変化球への対応である。
昨年の秋季東京大会決勝では、日大三高のエース左腕・櫻井周斗(17)のスライダーに全くタイミングが合わず、屈辱の5打席連続三振を喫した。そうした課題をどうすれば克服できるのか。