早くも今秋のドラ1指名に踏み切る球団の名前まで報じられた早稲田実業の怪物・清宮幸太郎(17)。この怪物がさらに大成するために、何が必要なのか。清宮は夏までに高校通算100本塁打超えは確実ともいわれる一方、「あくまで練習試合も含めた数字。話題先行で課題は多い」(ベテランのアマチュア記者)との指摘があるのも確かだ。
●守備/一塁手として育てればいい!
過去に右肩を故障した影響で一塁しか守れないことを“欠点”と指摘する声もある。
「ファーストは巨人の阿部、広島の新井貴浩(40)のように“守れなくなった強打者”の指定席だし、外国人選手もいる。一塁限定では、プロだと出場機会が得づらくなる」(スポーツ紙記者)
ただ、ヤクルト時代に古田敦也らを発掘した名スカウト・片岡宏雄氏は「チーム編成を清宮に合わせればいい」と提言する。
「清原和博も高卒プロ入り直後からずっと一塁で活躍した。要は球団が編成の時点で“清宮は一塁手として大成させる”と腹を決めればいい。そうすれば、外国人も獲る必要がなくなる。
守備はきちんとしたコーチの指導である程度、上手くなるものです。その点、彼の打球を飛ばす力は天性のもの。手首が強いのに柔らかく、懐が深い。こちらは教えたからといってできるものではありません」
片岡氏は「12球団のうち半分くらいが1位指名でおかしくない素材」と語った。