「それはやっぱり、食の欧米化だと思います。肉やピザを食べている欧米人って、当たり前に奥さんを人前で大事にするじゃないですか。食事は性格に影響しますから。おれもオーガニックの食材を食べていた時は、“(力なく)そんなの関係ねぇ…”って感じだったけど、肉食ったら“そんなの関係ねぇっ!”ってパワーが出ましたもん(笑い)。そんなノリで奥さんを大事にするんじゃないですかね」
そう語る小島は、夫婦関係のマイルールを明かす。
「日常で妻にお願いをしないことです。『買い物のついでに〇〇買ってきて』『ごはん作っておいて』とか言わない。夫婦は対等の関係ですからね。おれの親父は感謝を口にしなかったけど、自分は日々の『ありがとう』は欠かさない」
25年前の冬彦さんは衝撃で、涼太の冬彦さんぶりにはただただドン引いてしまう。一方で小島のような妻好きは、聞いてるとニンマリしてしまう愛すべき冬彦さんだ。その境界線は何なのか?
「人は自分の行動と同じことを相手に望みがち。『きみしか見えない』というのは、『「私もあなただけを見ている」と言ってくれ』と同義かもしれません。夫の『信じているからね』もそう。飲んで帰って、『誰と?』『どこに?』の質問攻めに遭うようなら、夫の不安が増大しているのかも」(おおたさん)
25年前、冬彦さんは唇をぎゅっとかんで木馬にまたがっていたが、夫婦の間に“トロイの木馬”を持ち出してはおしまい。やましいことがなければ夫婦でスケジュールをシェアして、オープンな空気をつくることが大事だ。小島が言う。
「肝心なのは束縛しないこと。束縛するから、そこから抜け出そうとして近くの人にチューしにいっちゃう。夫婦関係は“放牧”がイチバン!」
※女性セブン2017年5月25日号