白衣に身を包んで病院内に侵入し、両手の刃物で医師をメッタ刺しに──5月9日、東京医科歯科大学歯学部付属病院内で歯科医の男性・A氏(41)を切りつけ逮捕された日本医科大学医学部の4年生、渡邊祐介容疑者(30)。千葉県我孫子市にある彼の実家付近は、特に大きなショックに見舞われた。一家をよく知る近隣の女性が、涙ながらに語る。
「ゆうちゃん(渡邊容疑者のこと)の家は広大な田んぼを持つ旧家なんだけど、事件が起きる10日ぐらい前、お父さんが嬉しそうに『息子の結婚が決まった』と報告してくれたんです……」
その婚約者が、被害者であるA氏と同じ医科歯科大勤務のBさん(28)だった。
「4月に歯科医になったばかりで、指導医がA先生だった。AKB48の渡辺麻友似で、美人で明るいと評判だった」(医科歯科大関係者)
順風満帆だったはずが、なぜこんなことに……。この医科歯科大関係者が、事件の背景を語る。
「Bさんのインスタグラムに、A先生と一緒に写っている写真が載っていて、それを見た渡邊さんが、『指導医ということは知っていたが、一緒に写真を撮るのはおかしい』と言い出し、大揉めしたそうなんです」