大阪はイメージ通りではない──「家計調査」によるとキャンディーの年間支出額1位は北海道、外食費年間支出額1位は東京となっている。大阪と言えば、お好み焼きやたこ焼きなどをはじめ美味しい食べ物に溢れた「食い倒れの街」であり、ヒョウ柄の服を着たオバチャンが「アメちゃん食べる?」と気さくに話しかけてくる──そんなイメージが定着している。
しかし、それは“都市伝説”に過ぎないことが浮かび上がるランキングだ。「外食費用」では約16万円と大阪は10位で、「食い倒れ」の座を東京に譲っている。またキャンディーへの支出も27位と大きく出遅れており、イメージが独り歩きしていることがわかる。
アイスクリーム・シャーベットの年間支出額をみると、日本一アイス好きな県は石川で、2位には同じ北陸地方の富山がランクイン。以下、関東勢などが続く結果となっている。日本アイスクリーム協会は「通年型の冷たいデザートとして定着した証し」とコメント。石川は菓子類消費金額(2012~2014年の平均値)でも全国1位(富山は7位)で、アイスを含め“間食好き”なのかもしれない。
最下位は意外にも沖縄。同協会のアンケートによると、アイスが最も美味しく感じられる気温は25度と答えた人が最多だった。30度を超えると、アイスより冷たい飲料のほうが好まれるようだ。
■出所:家計調査(2012~2016年の平均値)
●データ提供/久保哲朗(「都道府県別統計とランキングで見る県民性」サイト運営)
取材協力/浅野修三、空閑叉京(HEW)
デザイン/infographics 4REAL
※SAPIO2017年6月号