新聞や雑誌などでは好まれる言葉や表現方法が、ネットでも好まれるとは限らない。ならば、いったい、どんな言い回しが好まれるのか、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。
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ネット特有の「嫌われ言葉」というものが多々存在する。一つのパターンが「模範解答」である。最近では北朝鮮情勢に対するものが多いのだが、「外交努力を続け、北朝鮮を対話のテーブルにつけることが重要である。くれぐれも、暴発を招くような挑発や過度な圧力は慎むべきである」といった物言いだ。
この場合は「国家ぐるみで拉致をするような国を信じられるか」「対話できるような国じゃねーぞ、この脳内お花畑が」「日本中にミサイル打たれてからじゃ遅いんだよバカ」などの嘲笑・罵倒が寄せられる。「脳内お花畑」は「みんななかよくしようね、話せばわかるからね!」といった思考を意味する。
もう一つのパターンが、「結論めいた一言」だ。明確に主張をし、異論反論なんでも来やがれ! というぐらいの気概があるのならば構わないが、余計な軋轢を生まぬためには、「AもいいけどBもいいよね」のようなどうでもいい結論にした方がいい。