空前の相撲ブームの到来とともに、5月場所は、支度部屋の空気からして、かつてないほど張り詰めている。
「横綱たちが睨みをきかせているのはもちろんですが、平幕力士たちが準備運動で四股を踏んだり、付け人を相手に盛んに立ち合いのぶつかり稽古をしている。
勝負を終えた力士に話を聞こうにも、取組を控えた力士の醸し出す緊張感に、報道陣が居づらいくらい。ベテラン記者たちは“昔は力士も記者も支度部屋ではのんびりしたものだったのに……”といっています」(担当記者)
本誌・週刊ポストの前号(5月26日号)では、横綱・稀勢の里と対戦が予想される幕内上位力士である玉鷲(関脇)、御嶽海(小結)、嘉風(同)、千代の国(前頭1)、遠藤(同)、隠岐の海(前頭2)、正代(前頭5)らを「ガチンコ十勇士」として注目株に挙げた。
彼らが緊張ある支度部屋を演出し、さらに土俵上で期待通りの活躍を見せている。