◆たとえイベント名でも“海の王子”と呼ぶのは…
いっぽう“女王”のほうは安定期に入ったのか、「えっ?」と思うことが少ないんだわ。悪さをするのは“女王”ではなく“姫”のほうで、人を人とも思わない“姫キャラ”の女は、とかく鼻つまみ。対して、“ミス熱海 梅の女王”“十日町きもの女王”など主な観光地の女王はそれなりの風格がある気がする。
各種スポーツ、クイズ、のど自慢、大食いなど、競い合いで勝ちとった“〇〇の女王”は公明正大だしね。
“つなぎ融資の女王”だって、豪邸に住んでゆったりとかわいい声で話している分には、女王の貫禄、充分だったと思うよ。
でもさすがに、“くびれの女王”とか、“揚げ物の女王”、“ママチャリ女王”となると、女王は“自慢”という意味でしかなく、本人も家臣をはべらそうなんて気はさらさらないんじゃない? 要は“王子”も“女王”も、もともとの意味をなくして、平たくなっているんだよ。
だからこそ、なの。たとえ市が主催のイベント名でも、相当な覚悟で結婚を決めたであろう小室圭さんを紹介するとき、“海の王子”を前面に出すのは、違うんじゃないかなと、私は思うんだわ。ましてや、“プリンセス”と“プリンス”の結婚なんて、冗談がすぎますぜ!
※女性セブン2017年6月8日号