ワインバーやレストランのワインリストには多くのワインが並び、ワインの名前、生産年、価格などが書かれている。だが、初心者には意味不明なカタカナの羅列に見え、頭がクラクラしそうだ。そんな時、ワインリストをどう読めばいいか?
ベストセラーとなっている『図解ワイン一年生』の著者であるソムリエの小久保尊氏は、「何でもいいので、まずは知っている言葉を探すことです」とアドバイスする。
好みのぶどう品種(「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シャルドネ」など)が見つかればしめたもので、おおよその味がわかるはずだ。産地の名前がわかった場合も同じ。また、産地がどの程度限定されているかがわかれば、そのワインの格もわかる。同時に大切なのが、もちろん価格。
「コストパフォーマンスがいいワインが多いのは、その店で一番安い価格帯のワイン。店としてはお客さんに『この店は安くてもおいしいワインを揃えている』と思われたいので、その価格帯のワインに力をいれていることが多いからです」(小久保氏)
ちなみに、一般的に店での価格は小売価格の2.5~3倍程度だという。ふだん自分で買って家で飲んでいるワインの価格と比べれば、店で出しているワインのレベルがわかる。