プロ野球で注目度が高い巨人や阪神は、“お家騒動”がこれまで何度も起きてきた。
「阪神の場合、調子が落ちると在阪スポーツ紙がお抱えのOB評論家を監督に送り込もうと批判攻勢を繰り広げる。在阪人気球団の宿命でしょう」(スポーツ紙デスク)
一方、巨人の場合は“親会社”との関係で時の政権に危機が訪れる。今季、巨人OBの間では「2005年の悪夢」が再び起きるのではないかと危惧されている。今年の巨人は「30億円補強」をしたにもかかわらず低迷している。
2004年に就任した堀内恒夫監督は就任1年目を3位、2005年は5位に終わって任期を1年残したまま辞任に追い込まれた。この年は清原和博、ローズら補強組の重量打線が全く振るわず球団初の80敗を喫している。
その姿が30億円補強で獲得した陽岱鋼(30、日ハムから)や山口俊(29、DeNAから)が全く機能しない今季と符合して見えるというのだ。高橋由伸監督も今年、3年任期の2年目を迎える。
「5月10日に観戦に訪れた親会社である読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄氏は、FA組が全く活躍していないことにご立腹でした。渡辺氏への前期報告が行なわれる7月までに立て直さないと、堀内氏同様に任期満了前の“人事異動”があり得るといわれています」(担当記者)