球団史上ワーストとなる連敗記録を42年ぶりに更新した読売巨人軍。その巨人を率いる高橋由伸監督は、やはり名選手、名監督に非ずなのか。由伸監督2年目の今季、巨人は「30億円補強」を敢行。森福允彦、陽岱鋼、山口俊のFA組に加え、2012年パMVP・吉川光夫、元楽天・マギーと守護神・カミネロを獲得した。
由伸監督と同じく、現役引退の翌年に監督に就任したのが、42年前の長嶋茂雄氏だ。監督1年目は屈辱の11連敗を喫して最下位。ただ、翌1976年には、日本ハムから張本勲、太平洋(現・西武)から加藤初を補強、ドラフトで中畑清や篠塚和典らを獲得した結果、チームをリーグ優勝に導いている。
由伸監督の2年目も、補強した分の成績が求められるが、この停滞ぶりだ。采配にも疑問の声が高まる。
「特に、変則投法の左腕・森福の起用法です。古巣・ソフトバンク時代の左打者へのワンポイント起用とうって変わり、今季は右打者にも投げさせて打ち込まれるシーンが目立っている。2015年の対右打者の被打率が4割5分8厘で対左のワンポイントに転じたのに、どうしてそんな起用になるのか」(スポーツ紙記者)
打率1割台に沈む小林誠司の正捕手起用についても同様だ。
「今季、巨人は広島戦で1勝10敗と大きく負け越していて、そのすべての試合でマスクをかぶっているのが小林。完全にリードのパターンが読まれている。打率も1割台のまま。肩がいいだけで打てない捕手を使い続ける理由が見当たりません」(同前)