天皇陛下の「生前退位」にまつわる特例法が6月9日に成立。そこには「女性宮家の創設を検討する」と明記された。
女性宮家創設の議論は、愛子さま、眞子さま、佳子さまの3人の内親王を対象にしたものだった。しかし、特例法成立に先駆ける形で、秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約が報じられ、近い将来皇籍を離脱される可能性が高くなった。そうなると、眞子さまが民間人となったのに対し、妹の佳子さまが女性宮家を創設するという「姉妹のねじれ」は考えにくいという。
そして、眞子さまと佳子さまが皇籍を離脱される未来が濃厚となると、愛子さまもまた皇室から出ていってしまうのではないかとの心配の声も多い。もしも、そうなった場合、将来の皇室は、悠仁さまの「おひとりさま」となってしまうことさえ考えられる。
「極端な例を挙げれば、悠仁さまが将来結婚され、お相手との間にお子さまがたくさん誕生し、そのお子さま方もまた子だくさんということがあれば、皇室の活動を維持していくことはできるでしょう。ですが、それは現実的ではありません」(皇室ジャーナリスト)
さらに頭を抱える難題がある。特例法成立直前の6月7日、菅義偉官房長官は皇位継承について「男系男子というものであるので、そこはしっかり引き継いでいく」と改めて強調した。
「男系」とは、父方に天皇の血を引く皇族のこと。もし愛子さまが皇室に残られたとして、結婚して出産した子供はたとえ男子であったとしても「女系」であり、皇位継承権はもたないということだ。