天皇の生前退位発表により「平成のおわり」が確実となり、新元号制定の準備が進められている。新元号をどのようなものにすべきかの法的基準はないが、1979年の大平内閣時代にまとめられた閣議報告「元号選定手続き」には以下の6項目がある。
【1】国民の理想としてふさわしいような良い意味を持つものであること
【2】漢字2字であること
【3】書きやすいこと
【4】読みやすいこと
【5】これまでに元号又は諡として用いられていないこと
【6】俗用されていないこと
これらの“条件”を守ることは、簡単なようで案外難しいと内閣内政審議室長として「平成」の新元号制定の実務を担当し、後に元内閣官房副長官を務めた的場順三氏は言う。