その指摘通り、無表情による負の影響が大きくなっている可能性はある。それは、常に豊かな表情を見せていた前任者の原辰徳氏の監督時代のエピソードと対照すると見えてくる。
「原氏は交流戦の楽天戦など、仙台遠征の時は、ポケットマネーで選手を牛タン屋に連れて行き、“決起集会”を催していた。コーチ、スタッフも全員で同じ食卓を囲み、チームで勝利を目指す、というものだった。
しかし、今年の交流戦の楽天戦は、由伸監督の就任以来初めての仙台遠征にもかかわらず、集会は開かれなかった。原監督との違いを見せたいのか、ただ単にそういう催しをしたくないのか、選手たちも監督の真意が読めずに戸惑っているようです」(スポーツ紙記者)
※週刊ポスト2017年6月30日号