メルカリやジモティー、バイマなど、「店舗」ではない「個人」から、スマホで気軽に物を買ったり交換することが当たり前になりつつある。経営コンサルタントの大前研一氏が、なぜ、消費の革命ともいうべき事態が起きているのか、解説する。
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松坂屋銀座店などの跡地に複合商業施設「GINZA SIX」がオープンして2か月が経過した。来館者数は開業18日で150万人を突破し、目標を上回る好スタートと報じられた。
しかし、私は開業前から、この新施設に疑問符を付けている。報道によれば、「GINZA SIX」運営会社の中核であるJ・フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店の親会社)の山本良一社長は「脱・百貨店」「日本で類を見ない商業施設」などと強調している。
たしかに森ビル、住友商事、Lキャタルトンリアルエステート(LVMHグループの不動産投資・開発会社)と組んだ運営形態は「類を見ない」かもしれないが、それは裏を返せば、土地を提供する以外に百貨店として新しい提案ができなかったということではないか。