天皇陛下の生前退位を実現する特別法案が6月2日、衆院本会議で可決。9日には参議院本会議でも可決され成立した。天皇陛下の退位は2018年末が有力視されているが、ここで国民の大きな関心事となるのが年号だ。
「年号は世相をあらわすバーコードのようなもの」と話すのは、“カイメイ王子”の異名で知られる姓名判断士の天野充照氏。新たなる元号の誕生を前に、「平成」という元号がどんな意味を持っていたのか、カイメイ王子が姓名学の観点から解説する。
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姓名判断士の天野充照(みつてる)です。巷では「カイメイ王子」なんて呼ばれています。ちょっと軽い名前ですが、正真正銘の姓名判断士として政財界のトップクラスの方へもアドバイスをさせていただいています。
昨年夏、天皇陛下が「生前退位」のご意向をお示しになられました。現在それを受け、2019年1月に皇太子さまが次の天皇に即位するための話し合いが行われています。
そこで私も画数や陰陽五行の専門家としてひと役買いたい…ということで、現在「大化」から始まり「平成」まで、南北朝時代に重複した16の元号を含めて、247のすべての元号を独自に調べています。
「元号は、その時代の世相をあらわすバーコードのようなもの」と、私は考えています。たとえば、日本国民全体が「今は平成!」と認識することで、「平成」という字の語源や画数、陰陽五行などが暗示する運気をさらに増幅させ、元号があらわす方向へと向かうということです。とても重要ですね!
今回は、そんな元号に関する研究のなかでたどり着いた「平成」という元号制定は、「実はある程度出来レースではなかったのか?」といわれている仮説について、お話ししたいと思います。
皆さんは「平成」という元号の“名付け親”といわれている方をご存知でしょうか? それは、陽明学者・思想家の安岡正篤先生です。
昭和の歴代首相たちの指南役を務め、当時の政治思想に大きな影響を与えた人物で、昭和の次の元号として「平成」を提案していたといわれているのです(ただし、「平成」の考案は別の人物だという説もあります)。「平和が成り立つ」という意味で「平成」だそうです。シンプルでわかりやすく、受け入れやすいですね。
「平成」の意味もさることながら、姓名学を学ぶ者としては画数が気になります。平(5画)+成(7画)で12画。
ここで「成」は6画だと思われる方が多いと思いますが、姓名学は「中国の甲骨文字を起源とする統計学」ですので、現在の簡易化された字とは画数が異なる場合があります。昔の字の画数でみるので、「成」は[大熊努1]6画ではなく7画となります。
12画は一般的に、とても精神的葛藤の強い運といわれています。「力不足で意志薄弱、無力なのに、無理に伸びようとし、分不相応の企てをして失敗する」「もう一息のところで幸福や成功がつかめず、中途挫折する恐れあり」などと、いわれることがあります。