嵐・大野智(36)が忍者役を演じた映画『忍びの国』。これまで『世界一難しい恋』での社長役、『怪物くん』などでの怪物くん役などを演じてきた大野が今回、挑戦した役は忍者だ。それが見事にハマっていると公開前から評判は上々だ。役者・大野智の魅力についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。
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そんなわけで、大野智、跳んでます!! 7月1日公開の映画『忍びの国』の話である。舞台は、天下統一を目指す織田信長も手を出さなかった伊賀の国。主を持たぬ忍びの国と織田勢がついに激突した「天正伊賀の乱」がテーマとなる。
物語のポイントは、大野演じる主人公の忍者・無門が、正義の味方でも人気者でもなんでもないところ。映画の予告編で「人を人とも思わない忍び」と言われている通り、ひたすら美人妻お国(石原さとみ)に気に入られたい無門は、たとえ同じ伊賀の人間だろうが、ギャラが出れば平然と抹殺する。他人の生死にも目の前の戦いそのものにも関心がまるでない。忠義も情けも持たない「人でなし」無門ら忍びが、戦国武将たちに「術」をかける…っていったいどうやって!?
人でない役?と聞いて、大野の代表作『怪物くん』や『死神くん』を思い出す人も多いはず。人間離れした役は彼の得意技。ハードなワイヤーアクションもこなした忍者大野は、どっから跳んでくるんだよ?と思える高さから矢のように飛んできて、にっこりしたりする。大野智は、この映画でも正しい道を突き進んでいるのである。
先日、大野はNHK『あさイチ』に生出演。視聴者から大量のメッセージや似顔絵が送られていたが、本人はいたって淡々といつものテンション。そんな中、面白かったのが、映画で共演した立川談春と中村義洋監督の会話だ。