国内

平成総理一番の悪筆は野田佳彦 専門家が「小学生レベル」

「悪筆」第一位

 文字は人の心や人柄を映し出すもの。憲政記念館に所蔵される平成総理の揮毫を、女流書道家・成田眞澄氏が講評した。

 * * *
 歴代の総理大臣の書だけあり、皆さん個性的で味わい深く、選定作業は苦労しました。書は「心を映し出す鏡」であり、日本の大切な伝統文化のひとつです。

 心を込めて書かれた文字には、書き手の性格が如実に表れます。たとえば小泉総理のように大きな文字を書く人は、豪快でサッパリした性格の人が多い。一方で、福田総理のように小さな文字の人は気が小さく、何事も無難にまとめようとする傾向があります。

 あまりにも下手な文字は頼りなさを感じ、見る人を不安な気持ちにさせます。

 平成以前の歴代総理には達筆な人が多くいました。パソコンが普及し、文字を書く機会が少なくなった今だからこそ、一国の総理には人間的な魅力が伝わる美しい文字を書いていただきたいです。

【悪筆第一位】野田佳彦「正心誠意」(せいしんせいい)

 個人的に好きな方なのですが、残念ながら書に関しては小学生レベル。心を込めて筆を運んでいますが、「心」の2画目と「正」の3画目が下を向いてしまい頼りなさそうな印象になっています。日本の伝統文化のひとつである「書道」にもう少し努力をしてほしいですね。

【悪筆第二位】菅直人「草志」(そうし)

 力強い筆遣いで書かれていますが、この作品はちょっと上手な小学生レベルです。芸術性と面白みがありません。また、「草志」は楷書で書いているのに、書き慣れた自分の名前は大胆な崩し文字となっていて、作品としてアンバランスになっています。

【悪筆第三位】福田康夫「自立共生」(じりつきょうせい)

 福田さんの作品は書としては整っており、筆はしっかり動いています。きっと書を学んだことがあるのでしょう。ただ、明暗や変化がなく、単調で個性がありません。また、文字に感情が表れていないことから、他人に感情を伝えることが苦手な方なのだと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン