加計学園問題で露呈した自らに近しい人物に便宜を図る“お友達ファースト疑惑”だが、それが向けられるのは、安倍晋三首相だけではない。加計問題を巡って官邸の守護神となった「担当大臣」にも重大問題が浮上した。
「一点の曇りもない手続きに則ったやり方」
6月26日、記者団を前にそう強調したのは山本幸三・地方創生担当大臣だ。「もう“勝負あり”。今になって何を言っているのか」と前川喜平・前文科次官や現職官僚の内部告発を非難。特区担当の閣僚として、問題の幕引きを宣言してみせたのである。
「獣医学部新設を巡っては石破茂氏が担当相だった2015年6月に新設に厳しい条件を課す閣議決定がなされた(いわゆる「石破4条件」)。事態が急速に進展したのは昨年8月の内閣改造で担当相が山本氏に交代してからです」(大手政治部記者)
当選7回で初入閣の山本氏は「アベノミクスの仕掛け人」と呼ばれる側近議員。山本氏の入閣直後の昨年9月、『週刊文春』(2016年9月8日号)と『週刊新潮』(同)が次の件を報じた。