放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、松居一代騒動に沈黙をつらぬく船越英一郎について。
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ブログにYouTubeにTwitter。自ら発信できるツールすべてを駆使して、夫・船越英一郎と「最高裁まで闘う」ことを表明している松居一代。
アクセス数、再生回数、フォロワー数などが連日、取沙汰されるなか、ワイドショーも軒並み、視聴率を上昇させている。
松居ネタで数字上昇が顕著なのは『白熱ライブ ビビット』(TBS系)と『バイキング』(フジテレビ系)。民放の横並びで4位と3位の番組だが、この2番組は冒頭から松居一代ネタを長尺で扱うことで、前4週平均より、1ポイント〜3ポイント近くも視聴率をアップさせていた。
発信し続ける松居に対し、所属のホリプロや代理人から簡潔な文書は出るものの、自身は無言を貫いている船越英一郎。「2時間ドラマの帝王」と呼ばれ、情報番組のMCとしても声がかかるようになった彼は、現在は、NHKの『ごごナマ』(月曜〜木曜)のMCを美保純と担当するのがメインの仕事だ。
NHKとしては「『あさイチ』の成功を午後でも」と目論んでいたと思われ、『情報ライブ ミヤネ屋』を始めとする民放各局の午後帯番組も「脅威」に感じていた。が、『ごごナマ』は、まだ、あまりいいところがなく、『あさイチ』に近いのは、関西発の金曜日のほう。濱田マリ、藤井隆が浪花のおばちゃんたちを背負って発信する情報に活きのいいものが多いように私には見える。
船越英一郎に話を戻そう。実は私は今年5月、船越さんと『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で共演させてもらった。5月24日にオンエアされた「鶴瓶&大物2世俳優に無礼講SP」だ。
“大物2世”というのは俳優・船越英二さんの二世である船越英一郎と、作家の山村美紗さんの二世である山村紅葉のこと。“山村美紗ミステリー”原作の2時間サスペンスに欠かせない主要キャストという共通点もある。
だが、テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』は今春、40年の歴史に終止符を打っている。日本テレビの“火サス”こと『火曜サスペンス劇場』は2005年9月末で終了していて、「金曜プレステージ」「赤と黒のゲキジョー」「金曜プレミアム」など、さまざま括りタイトルを変えてきたフジテレビ金曜日の2時間ドラマ枠も、映画やバラエティーに押され、なかなかオンエアチャンスがないというのが現状だ。