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ニトリ社長「売れている商品こそ変える必要がある」

ニトリホールディングスの白井俊之社長

 破竹の勢いで成長してきたニトリが、百貨店不振を背景に都心に進出した。銀座を皮切りに、現在横浜、渋谷、新宿、名古屋市や藤沢市に都市型店舗を出店している。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、今回の戦略の意図を聞くべく白井俊之社長(61)のもとを訪ねた。

 * * *
 ソファなどいくつかの家具の表示を見ると、「30年間保証」の文字が。30年とは、あまりにも長い。徹底した品質管理が実現できなければ打ち出せない保証だろう。「商品の半数を毎年入れ替えている」と聞いた時も、耳を疑った。コストや手間が膨大にかかるではないか。例えば今大ヒット中の涼感寝具「Nクール」にもこんな工夫が。

 「毎年、新モデルを出し続けています。Nクールの次にNクールSP(スーパー)、そしてNクールWSP(ダブルスーパー)。品質や機能を向上させるだけでなく、価格も変更し今年はNクールを100円値下げしました」(白井俊之社長、以下同)

 普通売れている商品はいじらないのが常識では?

「いや、売れている商品こそ変える必要がある、そう考えています。評価を得た商品をさらに良いものにできれは再び買っていただけるのです」

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