スポーツ

川内優輝「いつも通りの走りできれば世界陸上でメダルに届く」

「生涯、挑戦を続けたい」と語る(2016年の琵琶湖毎日マラソン)

 最強の市民ランナーと呼ばれる川内優輝(30歳・埼玉県庁)の平日の練習は午前10時からの約2時間。月間の走行距離は約600キロと、恵まれた環境で月間1000キロ以上走ることも珍しくない実業団選手と比べると少ない。また、週末に海外マラソンに参加した際には、勤務に穴を開けないようにと当日に帰国の途に就き、空港から直接職場に向かうことも少なくない。だが、そんな厳しい環境すら川内は楽しんでいるように見える。

「もちろん働きながらマラソンをしているので、実業団選手に比べれば練習量は限られますが、仕事は午後からで午前中は練習に充てられます。(マラソンについては)誰かにスケジュールを管理されることもなく海外のレースに出たいと思えば有休を使って行くこともできますし、私自身はむしろいまの環境は恵まれていると感じています」

 今年30歳となったが、川内は自身のピークについて「これからの3年くらい」と話す。しかし、暑さを苦手としていることから2019年ドーハ世界陸上や2020年東京五輪を目指すつもりはなく、今回の世界陸上を最後に日本代表からは引退する意向を示している。

「ロンドンの気温は25度前後だと思います。ただ、2019年のドーハや2020年の東京はどう考えても30度を超えてきます。そうなると暑さに弱い私に勝つ見込みはありません。私は代表になる以上は世界と戦いたい気持ちがありますし、それができなければ代表になる意味はないと思っています」

 過去2度出場した世界陸上はいずれも18位と不本意な結果に終わった。だからこそ川内は3度目の正直として周囲の期待に応えたいと意気込む。今回は日本選手団の男子主将にも選ばれた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン