「女性がいないんだよなァ」。8月3日、内閣改造に踏み切った安倍首相は、そうため息をついたという。「女性が輝く社会」を掲げ、何人も女性閣僚を抜擢してきたが、バタバタと辞めていくだけ。「このハゲ~」議員ほか若手も不祥事続き。「もうまともな女性議員が残ってないよ」というボヤきは、国民にもわからないではない。
そんな雰囲気にダメ押しをしたのが、今井絵理子参院議員(33才)だ。妻子あるイケメン神戸市議のマンションに泊まったり、ホテルの一室でパジャマで過ごしたのに、「一線は越えていません」という微妙すぎる言い訳をしたのには、当然、各方面から総ツッコミが入った。
ビートたけしは「『一線』って何なのか、大きな声で言ってほしかった」、松本人志は「手を握って東海道を越えている」、いとうあさこまで「新幹線の中で手をつなぐのを我慢できない人が、ホテルに入って何の我慢ができるの」と言及。小倉智昭は早くも「今年の流行語大賞」と皮肉った。
ちなみに、法律の専門家たちはこぞって「同じ部屋に泊まったのは、裁判ではアウト」と指摘している。
「シングルマザーとして聴覚障害のある子供を育てていて、障害者福祉に詳しいというのが議員としてのウリだったはずですが、彼氏のマンションに入り浸って、子供の面倒は母親まかせ。以前つきあっていた元カレが“おれは息子のシッターじゃない”とこぼしていたこともあるほどです」(全国紙政治記者)
有権者の信頼を失うという「一線」は軽々と越えた。
稲田朋美元防衛相(58才)は7月末日、改造よりも一足早く内閣を去って行った。教育勅語をめぐる発言や陸上自衛隊の日報問題など、国会で集中砲火を浴び続けても、「職務をまっとうしたい」と“一線”の大臣のイスに座り続けていたのに、あっさりと辞任した。