ついに日本国籍を取得する意向が明らかになった白鵬。これで年寄株を持つ親方になる要件が整うことになる。ただし、気になるのは、名古屋場所での白鵬の振る舞いに、妙に吹っ切れた様子が見て取れたところだ。
優勝インタビューで白鵬は開口一番、「名古屋のみなさん、サンキュー」と39回目の優勝に引っかけたダジャレを口にした。
さらに、「名古屋場所は今年で60年記念大会。昭和33年のこの(第1回)場所で初代若乃花が優勝しまして…」と舌も滑らかに語り始める。
その若乃花が26年前にモンゴルを訪問し、白鵬の父・ムンフバト氏と対談した際のエピソードを披露。若乃花が6歳だった白鵬に差し出したのが「お菓子の『うまい棒』だったんですよ」と語った。NHKで堂々と商品名を挙げるなど、やり放題の印象は拭えない。
「今場所は張り差しや強烈なエルボーでかちあげて相手を圧倒したり、新記録となる13日目の高安との取組では立ち合いに変化するなど、勝つためには手段を選ばない取り口も目立った。もはや白鵬は、怖いものなしの我が道を行く感があります」(スポーツ紙デスク)
優勝から一夜明けた会見では今後の目標について、「2020年の東京オリンピックまで現役を続けて、開会式では土俵入りができたらいいねぇ」と大構想を語った。